もともと順心学園という女子校でしたが、5年前に塾経営者だった現校長をむかえ、4年前に広尾学
園と改称し、3年前に共学化しました。この流れで、今までに最も成功したのが渋谷教育学園渋谷
ですが、その後、かえつ有明、宝仙理数インターなどが続いています。
新校舎の受付はホテルのフロント並で、にこやかな笑顔で我々を説明会場まで案内する先生方は
さながらホテルの接客係のようでした。
説明会は段取りがよく、よく練られた上で、何度もリハーサルをしているように感じました。
順心時代のスタッフを引き継いだ104名の正教職員は、毎週のように研修を受け、指導技術を磨
いているそうです。
中学入試は「特進選抜」と呼び、1日は午前・午後、2日・3日・4日はすべて午後に実施されます。
わざわざ「特進選抜」というからには他のコースがあるのかと思うと、インターナショナルコース以外
はありません。つまり、すべてが「特進コース」で、これにはちょっと違和感を感じました。
新校舎は再来年の学年末までにはすべて完成する予定で、校舎内を案内していただきましが、特
にサイエンスラボ(理科実験室)にある設備が中高というより、大学レベルのものが置かれているの
が印象的でした。
リニューアル開校以来、受験生が増加し、偏差値も鰻登りで、どの日程も50以上になっています。
港区南麻布、近隣には広尾ガーデンヒルズや大使館があるという「セレブ」的な立地は、都心志向
の方には魅力的だと思います。そういえば学校の前の通りを走る車は外車だらけでしたね。
ただ、グランドと呼べるほどの場所はなく、野球部は六本木グランド等を借りて練習をしているそう
です。運動系の部活を考えている方には物足りないと思いますが、それぞれの学校には一長一
短があり、すべてを兼ね備えた学校などありえないのですから、やむをえませんね。
難関大学進学を目指す受験校で、まだ卒業生は出ていませんが、まちがいなく今後の注目校の
一つではあると思います。
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