2024/03/27
このブログに何回か登場した巣鴨高校3年生の
渡部君も同窓会に出席しました。
彼は先天性筋ジストロフィーの一つであるウル
リッヒ病という難病をかかえて暮らしています。
患者数は極めて少なく、根本治療法は確立さて
れていません。
彼がPLENUSに入塾したのは4年生の時で、く
もん教室を主宰されているPLENUS卒業生のお
母様からのご紹介でした。
試行錯誤を重ねながら受験学習に取り組み、巣
鴨中に進学しました。
多くの学校が彼を受け入れることができない中、
同校は堀内校長が先頭に立って彼を迎え、入学
後はバリアフリー対策を講じてくださいました。
彼は患者の会である「ウルリッヒの会」のリー
ダーを務め、広報活動や政府との折衝も行って
きました。
ウルリッヒ病・ウルリッヒ型先天性筋ジストロフィーの患者・家族会|ウルリッヒの会|日本 (ullrichdisease.com)
その過程で、この難病の治療法を見つけるため
に自分が研究者になることを決意し、大学受験
に向けて猛勉強をしました。
そして今春、学校推薦で東京大学医学部に合格!
彼のその姿勢には敬服しますが、彼には常にま
わりに支えてくれる人たちがいました。
PLENUSに来るきっかけをつくっていただいた
先程のくもんの先生、通塾時代に何かと彼を手
助けしてくれたPLENUSの同期生。
また巣鴨にはPLENUS卒の先生がいて、入学前
から堀内校長が彼を受け入れるためにポジティ
ブに考えていることがわかり、そのおかげで安
心して受験できました。
そして巣鴨の先生方やクラスメートたちにも、
よくしていただきました。
何よりご家族の献身的なサポートには頭が下が
る思いです。
東大に入学した後は、病気の研究をしていくこ
とになりますが、彼の成果が様々な難病に苦し
む方々の希望となることを願っています。
![IMG_1937](https://www.plenus.org/wp/wp-content/uploads/2024/03/IMG_1937-300x225.jpg)
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