昨年100周年を迎えた、伝統あるカトリック校です。
フランスの宣教師によって築地で始められた語学学校が前身で、その後、四谷の
現在地に移転し、雙葉高等女学校として開校しました。
以来シスターが校長になっていましたが、現校長には初めて非シスターが就任し
ています。
学校の教育方針の基本は「カトリック精神」で、他者につくし、品位あるよき日本人
となることを掲げ、知育・徳育・体育のバランスのとれた人格の形成に力を注いで
います。
小学校からあがってきた80人と中学から入学した100人の合計180人で学年が
編成されています。語学教育を重視し、フランス語の授業もあります。また、文系・
理系に分けてはいませんが、最近は約40%が理系で、医歯薬系の志望者が多く
なっているとのことです。
雙葉というと、何とはなく敷居の高いイメージがあり、たとえば「願書の備考欄に
何を書くか」とか「面接はブレザーとスカートでなくてはならないのか」との問い合
わせに対して、長期病欠などの特記事項のある場合以外は何も書く必要がなく、
また面接の服装は普段着ているものでかまいませんと説明していました。
願書受付に関しても、初日に朝8時までに来た方には抽選を行い、その後に受付
を行うので時間がかかるが、午後に来ていただければ3分で済むし、当然、受験
番号が合否に影響を与えるものではないとのことを、あえて話し、巷のイメージの
払拭につとめているようにも感じられました。
入試では、算数は思考力が必要で、国語については読解の高いセンスが要求さ
れ、「御三家」といわれるだけのことはあります。
淡々と説明会は進行しましたが、それは同校の自信のあらわれでもあり、センス
と努力で勝負というところでしょうか。
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