緊急事態宣言が発令されて以来、リモートによ
る塾対象説明会は何校か聞きましたが、実際に
学校に行っての説明会は初めてになります。
小田急線の六会日大前駅から、日大生物資源科
学部のキャンパスを通り抜けて徒歩10分で日大
藤沢中の校門に到着します。
日大系列の学校には「日大〇〇」「〇〇日大」
それに「日大第一」「日大第二」「日大第三」
と数字がつく学校の3通りがありますが、「日
大〇〇」は直系の付属校です。
中学が開校してから12年がたちましたが、2021
年より日大初の小学校である日大藤沢小からの
進学者が入学してきます。
それに伴い、中学の募集定員は120名から60名に
「半減」することになりました。
日大直系の付属校ですが、日大への進学率は45
%程度で、学校としては他大学への進学を積極
的に後押しをしています。
そのため、高校から「特進クラス」(12クラス
中3クラス)が設定され、中学からの「内進生」
は中3の3月に実施される選抜テストを経て約
70%が特進クラスに進みます。
同校は特に運動系の施設が充実しています。
硬式野球場の他に軟式野球場もあり、さらに、
1200席を有する400メートルトラックのある広
いグラウンドも設置されています。
これらを見て、この学校で運動系の部活に入り
たいと思う人が多いのではないかと思いますが、
高校からはサッカー部、野球部をはじめとして
スポーツ推薦でレベルの高い選手が入学してく
るので、内進生が高校で試合に出る道は険しい
とのことでした。
また、グラウンドの横には同じキャンパスにあ
る日大生物資源科学部の広大な農場があり、中
学生は、大学スタッフの指導のもとフィールド
ワークとして農業体験や食品加工実習を受ける
ことができます。
さらに高校1年生の時には、高大連携教育とし
て日大の7つの学部で授業体験もでき、付属校
としての利点を活用している点が他校には見ら
れない特色です。
定員減少にともない、当然「難化」が予想され
ますが、募集定員が少なくなると受験生も減る
ので、どの程度のレベルアップになるかは今後
の情勢しだいです。
2020年中学入試での倍率は、第1回で男子2.9
倍、女子1.6倍、第2回で男子4.6倍、女子2.5
倍と男子の方がかなり高めでした。
問題は比較的平易なため、特に男子は、ミスを
極力なくし「1点」を大事にする姿勢が、今後
更に問われることになると思います。