香蘭では、毎朝、生徒が講堂に集まり、お祈りをしてから
一日が始まりますが、塾対象の説明会も同様にスタートし
ました。
立教と同じ宗派ですが、立教はアメリカ、香蘭はイギリス
の教会が作った学校で、今年で設立130周年をむかえます。
中高一貫校のメリットを活かして、高3生が中1生の面倒
をみる「ビッグシスター制度」が設けられて、伝統が継承
されています。
教科では特に英語に力を入れていて、他の立教の付属校生
よりも立教大学に進学した後は、TOEICや英検等のスコア
がよい、ということを強調していました。
その英語力と国際感覚を磨くために、中長期の「国際交流」
のプログラムを用意するとともに、華道や茶道等の日本の
「伝統文化」を学ぶ機会も大切にしています。
募集人数は160名ですが、43名×4クラス=172名を学校運
営の基本としていて、そのうち80名が立教大学に推薦で入
学し、約20名が他大学への推薦入学、残りの約70名が他大
学を受験します。2018年は早稲田大学に6名、慶應大学に2
名が入学し、卒業生168名中、浪人はわずか8名でした。
一人一人の希望を尊重し、多様な選択をサポートしていく
のが同校の進路指導の基本方針です。
同校はこれまで2月1日に1回のみ試験で、面接があり、
合格発表は翌日というスタイルをとってきましたが、
これは超難関校以外では唯一です。
そのため、第一志望者が多いというのが特徴で、大半が入
試結果に満足して入学します。入学後は、そのような生徒
たちに接しながら、穏やかで統制のとれた自由な校風のも
と、多感な中高6年間をのびのびと過ごしていきます。
2015年には390名だった応募者が、2016年に308名、2017
年に317名と減少。しかし2018年入試では、付属校人気も
あって一転して404名と大きく増加しました。
ここ数年の状況を考慮して、ついに香蘭も、2019年入試
から「2次試験」を実施することにしました。
2月1日の定員は160名⇨100名になり面接を廃止。合格
発表は当日の夜に行います。
そして2月2日に新たに60名を募集。
なんだか普通の学校のようで「香蘭」らしくないですね。
ただ、入学金の払込締切がそれぞれの試験の「翌日」で
ある点に、香蘭のプライドを感じます。
東急池上線・大井町線の旗の台駅から徒歩5分。
都心に近い立地にしては緑の多いキャンパスです。
以前は二子玉川で乗り換えが必要でしたが、今は旗の
台から溝ノ口まで直行なので、溝ノ口、登戸と2回乗
り換えて玉川学園前までちょうど1時間。
一考の価値がある学校です。
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