女子の進学校はミッションスクールが多いのですが、その
中で数少ない非ミッション系であり、貴重な存在です。
打鐘と黙想から始まる学校での一日。
生真面目で堅実、落ち着きのある校風は、そのようなとこ
ろからもうかがい知ることができます。
このような校風で育つ生徒だからこそ、学校は、世の中の
変化にポジティブに対応できるような「主体性・社会性」
を身につさせることに心血を注いでいます。
建学の精神である「捨我精進」は、我(わがまま、甘え、
後ろ向きな気持ち)を捨て、目標に向かって努力を重ねる
ことを意味します。
それを具体的に実行するために
①協同探求型授業
②土曜プログラム
③体験型授業
を実践しています。
創立時から「国際性」を掲げている同校は、教科では特
に英語に力を入れています。高校1年生までは40人を2
クラスに分けて英語の授業をし、また語学育成のために
希望制の海外研修や国内イングリッシュキャンプを実施
していますが、半数以上の生徒が参加するそうです。
大学進学実績は「進学者数」で示すのも、同校の誠実さ
の表れです。
2016年は200名の卒業生中180名が大学に進学しました
が、国公立に28名、早慶上理に38名、学明青立中法に
44名とかなり質の高い実績でした。
そのうち東大・東工大・外語大に進学した生徒は予備
校には行かなかったとのことです。
昨今は、医学部・薬学部・看護学部の志望者が増加し
ているそうです。
中学生を対象に「直しノート」「学習手帳」の指導を
重視し、頻繁に小テスト、補習を行って積み残しをな
くすように工夫をしていますが、このような「地味」
な作業を重ねることが成果につながっていることと
思います。
2017年の中学入試の日程は2月1日・2日・4日で
昨年と同様です。
3回とも同様のレベルで、オーソドックスな出題をこ
ころがけているが、来年からすべての教科で「思考
力」「表現力」を問う問題を30%程度出題するよう
にすると説明がありました。
今流行りの「アクティブラーニング」も、もちろん
とり入れているが、「時代に流されないようにして
いきたい」と強調していたのは、この学校らしいな
と感じました。