田園調布学園中

2016/05/29

女子の進学校はミッションスクールが多いのですが、その

中で数少ない非ミッション系であり、貴重な存在です。

打鐘と黙想から始まる学校での一日。

生真面目で堅実、落ち着きのある校風は、そのようなとこ

ろからもうかがい知ることができます。

このような校風で育つ生徒だからこそ、学校は、世の中の

変化にポジティブに対応できるような「主体性・社会性」

を身につさせることに心血を注いでいます。

建学の精神である「捨我精進」は、我(わがまま、甘え、

後ろ向きな気持ち)を捨て、目標に向かって努力を重ねる

ことを意味します。

それを具体的に実行するために

①協同探求型授業

②土曜プログラム

③体験型授業

を実践しています。

創立時から「国際性」を掲げている同校は、教科では特

に英語に力を入れています。高校1年生までは40人を2

クラスに分けて英語の授業をし、また語学育成のために

希望制の海外研修や国内イングリッシュキャンプを実施

していますが、半数以上の生徒が参加するそうです。

大学進学実績は「進学者数」で示すのも、同校の誠実さ

の表れです。

2016年は200名の卒業生中180名が大学に進学しました

が、国公立に28名、早慶上理に38名、学明青立中法に

44名とかなり質の高い実績でした。

そのうち東大・東工大・外語大に進学した生徒は予備

校には行かなかったとのことです。

昨今は、医学部・薬学部・看護学部の志望者が増加し

ているそうです。

中学生を対象に「直しノート」「学習手帳」の指導を

重視し、頻繁に小テスト、補習を行って積み残しをな

くすように工夫をしていますが、このような「地味」

な作業を重ねることが成果につながっていることと

思います。

2017年の中学入試の日程は2月1日・2日・4日で

昨年と同様です。

3回とも同様のレベルで、オーソドックスな出題をこ

ころがけているが、来年からすべての教科で「思考

力」「表現力」を問う問題を30%程度出題するよう

にすると説明がありました。

今流行りの「アクティブラーニング」も、もちろん

とり入れているが、「時代に流されないようにして

いきたい」と強調していたのは、この学校らしいな

と感じました。

IMG_2214

 

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