「森の中の学校」を謳うだけあって、住宅地から
一歩校門をくぐると、そこは 鳥のさえずりに囲ま
れた別世界となります。
のびのびとした環境の中で、「自ら考え自ら学ぶ
人」を育てることを目標とし、「調べ学習」を通
して「書く力」や「プレゼンテーション能力」の
育成に力を入れています。
中学生はセーラー服を着用しますが、高校生は私
服です。
小学校から大学までの一貫教育校ですが、中学・
高校・大学それぞれからの入学者がいるのが特徴
で、高校の卒業生の80%前後はそのまま日本女
子大学に進みます。
昨今は、他大学への進学を希望する生徒が増えて
きました。日本女子大学にない学部学科を受験す
る場合は他大学を受験しても日本女子大学の推薦
を受けられるのは魅力的です。
他大学に入学する生徒の多くはAOや推薦入試を
活用します。学校側は希望者に対して小論文等の
選択科目や作文指導、模擬面接等で対策を行って
います。
2019年は374名が卒業しましたが、日本女子大学
に進学したのが278名(74%)で、東京大学をは
じめとした国立大学に5名、早慶上智27名を含む
私立大学に58名が進学しました。
今年度の主な改革は2つ。
一つ目は校長を中高それぞれにおくことです。
中学生は中学生らしく、高校生は高校生らしく
過ごせるように、新しいかたちでの中高一貫教
育を目指していきます。
そしてもう一つが、入学試験の合格発表を翌日
から当日の21時30分に変更することです。
他校との併願をしやすくすることで、受験生の
ニーズにこたえていこうというねらいです。
2019年入試で、PLENUS生は7名が受験して全
員が合格。そのうち3名が第一志望で入学しまし
た。
現在は中2に4名、中3に1名、高1に1名、
高2に4名、高3に2名と15名が在籍。PLENU
S生は「一大勢力」となっています。
授業を見学していると、本女独特の教育である
「ヴァイオリン」の授業を受けているMさんに
遭遇。もともと活発なMさんはミュージカル部
に属していて、学校が楽しくて仕方がないよう
です。
10年間「女子校」という環境に不安を覚える人も
いますが、大学では他大学のサークルや部活に参
加し、アフタースクールは「共学校」と同じよう
な暮らしをする人も多いようです。
のびのびとした環境で、本来の中高生活を満喫し
豊かな人間性を育むことができるのは、同校なら
ではの特長ではないでしょうか。