1982年に中学が開設され、今年で32年目を迎えます。当初は男
子校で、女子部ができたのは1991年です。
中学開設の年に、この学校に着任したのが、今年から5代目校長
の座についた村上校長です。説明会の冒頭で、「本校は新しい世
代に変わり、次世代のリーダー、真の人格者を育成するために、
変化していく」とおっしゃっていました。
同校は、男女の違いを想定した指導を行うために、「男女別学」
という珍しいスタイルをとっています。
同様の別学校として、桐蔭・国学院久我山もあげられます。
進学校として実績を重ね、2014年は、中学から入学した生徒の
男子26%、女子11%が国公立大に、男子22%、女子21%が早慶
上智大に「入学」しました。このように「実際の入学者」で実
績を示すのは「自信」の表れです。
MARCHの合格者数は全国でもトップレベルになりました。
進学校といえば「学力別クラス」を設ける学校が大半ですが、
同校は中1・中2では設置していません。以前はありましたが、
2011年に廃止しました。これも培ってきた「自信」に裏付けら
れたものだと思います。
中3から「SAコース」を設け、高2からは「文Ⅰ(国公立文系)」
「理Ⅰ(国公立理系)」「文Ⅱ(私立文系)」「理Ⅱ(私立理系)」
の4コースに分けられ、大学入試に向けての体制をととのえます。
中学入学後はしばらくフラットなクラス編成をして、その後の学習
状況や希望によってコースを設けていくというのは、学校として
「健全」であると感じます。
また、部活動がさかんなのも同校の自慢です。
松井選手でここのところ話題になった野球部、中村選手ほか多くの
Jリーガーを輩出したサッカー部が有名ですね。
強い運動部で活躍する生徒は、高校から「スポーツ推薦」で入学し
た人が多いですが、中には中学や高校の一般入試で入り、選手とし
て活躍して、その後難関大学に進む生徒も珍しくありません。
ここのところ、ローカルな立地ゆえ、遠くからの受験生が集まらず
応募者は減少傾向にありましたが、2014年は、昨年に比べて応募者
は、男子が511名⇨676名、女子は230名⇨288名とかなり増加しま
した。
中学からの6年一貫校ではなく、小学校、中学校、高校それぞれか
らの入学者がいて、最終的に550~600名の卒業生を輩出するので、
「大規模校」に属しますが、理事長によれば、だからこそできるスケ
ールメリットがあるとのことでした。
部活の多さ、選択講座の多様さなどは、確かにある程度の人数がそろ
わなければできません。
同校の専任講師の比率は83%と他校に比してかなり高く、クラス担任
は2名で行うなど、きめ細かな指導ができるような工夫がいろいろと
なされています。
PLENUSからの通算合格者数は149名と、学校別で第1位です。
第一志望で受験する人、チャレンジで挑む人、おさえとして合格
を得る人など、様々なステージの卒業生が受験してきました。
近いうえに、クセのない校風もまた受験しやすい要因だと思います。
そういえば、この学校で英語の先生をしていたPLENUS卒業生もいま
すね。今は他校に移籍しましたが。
T君、いやT先生、元気にしてるかな?
これからも毎年何人かが必ず受験する同校の状況には、注目してい
きます。