横浜線の中山駅からゆるやかな坂をのぼっていくと、
神大の緑豊かな校地が見えてきます。
1984年に設立された時は男子校でしたが、1988年に
共学化しました。
そして2024年に開校40周年を迎え、制服を新調し、
食堂も「くすのきカフェ」としてリニューアルしま
した。
同校の建学精神として、「質実剛健」「積極進取」「
中正堅実」をかかげています。
広々とした校地は、横浜市立小学校平均の約13倍も
あり、サッカーのできるグランドの他に陸上のトラ
ックや野球場もあります。
学校として細かい規則を設けず、学校行事も生徒自
らが企画しています。大らかな環境の中で生徒はの
びのびと過ごし、自主性を育んでいきます。
1学年約220名程度で男女比は半々、すべての授業
は男女共修です。
男女に関わらず、互いに「認め合い、学び合い、高
め合う」関係を築いていきます。
同校は神奈川大学の付属校ですが、大半の生徒は他
大学に進学する「受験校」です。2025年の大学入試
では東大2名、京大4名、早大40名、慶大23名など
難関大に多く合格しています。
学習支援として、英語・数学の少人数授業の他、ウ
ィークリーテストと勉強会を実施したり、習熟度授
業やコース別授業を行ったりしていますが、2023年
からは「放課後自習室学習支援プログラム」も始め
ました。
4号館を丸ごと自習室にし、ティ―チングアシスタン
トもおいて、部活後も中1・中2は19時、中3・高
1・高2は20時、高2・高3は21時まで自習できる
ようにしています。
今ではどの私立校でも行われている「探究」をいち
早く始めたのが同校です。
中1の「横浜・鎌倉探究」に始まり、中3・高1で
は企業訪問なども行い、将来の自分を考える機会を
設けています。
今年、同校を卒業したMさんは6年間音楽部に属し
活動していましたが、入れ替わるようにして妹が入
学。彼女も音楽部に入ることを夢見て受験学習にう
ち込み、姉と全く同じ学校を受験し、姉同様に全校
合格をしました。
神奈川県には、共学の進学が少ないため同校の人気
はかなり高くなっています。
入試は1日午後、2日、4日と3回あります。
1日は倍率は2倍強ですが受験生のレベルが高く、
偏差値60前後です。また4日は実質倍率が10倍前後
(2025年は7.9倍)と大変入りにくい状況です。
広い校地で、共学でのびやかに男女わけへだてなく
過ごせる環境にあり、難関大への実績のある進学校
として、今後も人気を集めていくことと思います。