東京都市大学付属中は、成城学園前駅から徒歩で約
10分と、PLENUS生には大変通いやすい立地にある
学校です。
かつて「ムサコウ(武蔵工大付属)」と呼ばれ、お
おらかな校風だった同校ですが、学校法人(東急グ
ループが運営)の改革により、現在の校名に変更し、
高校募集のない中高一貫校になりました。
そして2013年から「Ⅰ類」「Ⅱ類」のコース制を導
入し、「進学校」としての仕組みを着実にととの
えていきました。
Ⅱ類は最難関大学を目指す選抜コースで、Ⅰ類とカ
リキュラムは同じですが、課題が多くより掘り下
げた授業を行います。入学時は2クラスですが、
学年があがる時に成績によってアップダウンがあ
り、高校3年生では3クラスになっています。
今年同校を卒業したI君は、Ⅱ類に行くこともでき
ましたがあえてそれを選ばずに自分のペースで力
を磨き、早稲田大学先進理工学部に入学しました。
2022年4月、3月まで神奈川県立トップ校の横
浜翠嵐で校長を務めていた篠塚先生が、新しい
校長として着任しました。今後、さらに進学校
としての体制を強化していくことと思います。
理科実験室が6つもあり理科系の学習に力を入
れています。生徒には常にリポ―トを書かせて
自ら体験したことを人に伝える力を育てていま
す。
また「勉強も部活も100対100」を掲げているよ
うに部活が盛んで、高校2年生の89%はいずれ
かの部に属しています。アメフト部やアイスホ
ッケー部、自動車部など他校にあまり見られな
い部もあります。
このところ大学進学実績はどんどん伸びていて、
2022年は現役で、東大11、京大4、東工大7、
一橋大5、早大90,慶大45と素晴らしい成果を
あげています。
そのような状況の中で、2023年の中学入試から
大きな入試改革を行います。
これまで2月1日の午後、2日、4日、6日と
入試を行ってきましたが、午前の日程をすべて
前倒しして、2月1日の午前・午後、3日、5
日に変更することになりました。
2022年の1日午後受験者の併願校は駒東が163
名と圧倒的に多く、麻布76名,海城67名、武蔵
60名と超難関校の名がズラリとならびますが、
好調な大学進学実績を反映して、今後も成績上
位者が多く同校を受験することと思います。
それとともに、1日に受験日を設定したことか
らわかるように、第一志望者を今まで以上に受
け入れ、育てていこうとしています。
この改革がどのような方向に同校を導いていく
のか注目していきたいと思います。
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