「幼きイエス会」というフランス系の女子修道会が
母体のカトリック校です。
1900年に開校した歴史のある伝統校で、訪れる人に
「安心感」「安定感」を感じさせます。
藤原校長は、独特の存在感があった千葉先生を引き
継いで2年前に着任しました。
変貌する社会状況に対応するための教育改革を行
う必要はあるが、変えるべきことと、変えてはい
けないこととがあると話されていました。
ICTについても、Wi-Fiを構内に巡らせタブレット
を導入した教育は行っているが、「機械に使われ
る人間」を育てたくないのことでした。
社会で活躍するための幅広い教養を身につける「リ
ベラルアーツ教育」こそ横浜雙葉の教育の目指すと
ころです。
大学進学に向けては、中3から英語・数学で習熟
度クラスによる授業を実施するほか、さまざまな
補習を行い、多様な志望に対応しています。
特に英語に力をいれているように感じました。
現在、英語科の教員にPLENUS出身の加藤先
生がいます。彼女は横浜雙葉出身で、在校中には
学年トップの成績をとるほどの努力家で、教員を
目指していた大学生時代にはPLENUSで個別
指導スタッフとして活躍しました。
数年前までは半数以上の生徒が理系を目指してい
ましたが、ここ数年は文系志向が強くなり、今年
の卒業生の6割が文系でした。
現役生で、東大3名をはじめとした国公立大に34
名、早稲田大に26名、慶應大に30名と難関大学に
多数の合格実績をあげています。
入試は2月1日のみですが、1月中に本人と保護
者1名を対象とする面接を実施します。この面接
を「学校との最初の出会い」と位置づけていて、
合否には関係がないので、素直にありのままの姿
でのぞんでほしいとのことでした。
入試問題は比較的オーソドックスな出題で、基本
的な学力を問う問題から応用問題まで幅広く出題
されます。これはリベラルアーツ教育を実践する
同校の特徴のあらわれですが、たとえば漢字の書
き取り一つとっても、一画一画を筆順に従ってし
っかりと書くことを求めているように、「確かな
基礎力」を身につけていることがのぞまれます。
藤原校長とお話ししましたが、1月に面接を実施
するように受験生とのface to faceを大切にする
横浜雙葉としては、今のところインターネット出
願は実施しないとのことでした。そのようなとこ
ろにも同校らしさが感じられます。
今年はUさん、Iさんの二人が「第一志望」として
入学。Uさんは3年生のスタート時から在籍した
この学年のオリジナルメンバーですが、Iさんは
6年生の秋からとPLENUS史上最もおそく入
塾して受験学習を始めた塾生です。
構内見学をしていると、そのIさんにばったり会
いました。私を見つけると「ギャー」と叫びな
がらのけぞるという、彼女らしいリアクション
をしていました。
運動系の部活はテニス、バスケット、バレーボ
ール、ダンス、ハイキングと5つしかありませ
んが、最近はダンスが人気のようです。
伝統とその重厚な趣から「敷居が高い」と感じ
る人もいるようですが、まずは訪ねてみて同校
の「よさ」を感じてみることをおすすめします。
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