昨日、塾対象説明会が開催されましたが、同校が塾の先生を
集めて説明会を開くのは初めてのことです。
校長先生から学校の目指すものについて、そしてその後、口
頭試問の入試、そして新しいB入試について説明がありました。
自由な校風で、生徒に自らいろいろと考え、工夫させる同校の
あり方は、とてもユニークで、他校にはみられない特色があり
ます。
その入口として、今までは「口頭試問」による入試を行って
いました。
かつては2月1日〜3日までの3日間を使って行われていま
したが、平成3年から2日間に、平成16年からは2月1日
のみとなりました。
「桐朋女子の教育は入試から始まる」と自負するこの口頭試
問入試には、並々ならぬこだわりをもっています。
この試験は、まず約40分、ビデオ等を使った授業を受け、
その後、3人の先生とやりとりしながら、答えを聞いたり、
なぜその答えになったのかを説明させたり、まちがえてい
たらそこからの修正点をどう導き出すかをみたりするもの
です。ちなみに、算数・国語に関しては、普通のペーパー
テストを実施します。
説明会では、実際の入試の時の様子をビデオでみせながら、
わかりやすく解説していましたが、今後開かれる一般の方
対象の説明会では、舞台上で生徒を使って、口頭試問入試
を再現するとのことでした。
そして、来年から1日の口頭試問の入試に加えて、新たに
3日に普通のスタイルの4教科入試を実施します。
同校に関心はあるが、口頭試問という入試に距離感のある
方にも、門戸をひろげようという話しでした。
説明会後に、個人的に、中学受験市場の縮小と、同校の
応募者の減少という状況も要因にありますかとたずねる
と、それも検討しました、とのコメントでした。
桐朋女子らしさを大切にしながらも、柔軟に時代にあっ
た対応をしていく同校の姿勢には、共感をおぼえました。
独特の入試のため、偏差値ではあまり高くは設定されて
いませんが、偏差値だけでは読み取れない学校の価値が、
この学校にはあると思います。
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