東京農大第一中

2018/09/13

戊辰戦争で有名な榎本武揚が創立した東京農業大学の

付属校が開校したのが1949年。その後1964年に共学化

され、中等部は2005年に設立されました。

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東京農大第一中の理念を表す言葉は「知耕実学」。

自らの「知」を耕し深めるために、教室での授業に加

えて様々な「体験型」の実習を積み重ねていきます。

「農大」からイメージするように理科の授業では実験

が多く、レポートを書く機会がかなりあります。

以前は「農」のイメージで避ける女子がいましたが、

今では逆に有力な志望動機の一つです。

農大に進学する生徒もいますが、今は5%程で大半

が受験して大学を目指す「進学校」です。

2018年大学入試実績は、北海道大7、東大1、東工

大3、早大47、慶大17、上智大18と着実にのびてきて

います。

もっとも中等部開校の時に、中等部一期生が大学受験

する際に早慶上智100名合格を目指すと、高らかに宣

言していましたが、7年経ってようやくその数字に近

づいた感じです。「予備校いらず」の体制をつくろう

と工夫しているようですが、自習室の席数が少なく学

校も今後の課題の一つにあげていました。

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共学校のため学校の雰囲気が明るく、男女が同じ立場

で活発に学校生活をおくっています。

部活では生物部や馬術部が全国的な成果をあげていま

すが、特に活動日の制限はなく、生徒たちは積極的に

部活に勤しんでいるようです。

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生徒によれば、独自の視点で授業を行い生徒と接する

「個性的な先生」が先生が多いとのことです。

中学入試は①1日午後、②2日午後、③4日の3回で

すが、①は算国または算国理社、②は算理、③は算国

理社と、3回とも受験科目が異なるのが特徴です。

進学実績がのびてきたこと、そして昨今の共学校人気

もあり、ここ3年間で①597⇨677⇨741、②375⇨406⇨

436、③187⇨245⇨281と受験者は増加しています。

共学の進学校といえば渋々、広尾、神大等があります

が、意外と選択肢が少ないことも、同校の人気の一因

です。偏差値は男女とも60前後とかなり難化しました。

今年、PLENUSから3名が合格し、2名が入学し

ました。

KAさんは二人のお姉さんも同校に在籍していたので

学校に対する理解は入学前からバッチリ。入学式では

1年生を代表してあいさつしました。

Mさんは「特待生」として入学。期待の星です。

合格したものの入学しなかったKOさんは、本来は同校

が第一志望でしたが、合格発表の後、日本女子大の方

に、より強い縁を感じて入学することにしました。

昨年、隣接した場所に東京農大稲花小学校が開校。

これにより、東京農大は小学校から大学まである総合

学園になりましたが、今の小学1年生が中学に入学す

る時に、中学の募集要項が変わることでしょう。

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